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「奏子さーん」
「あら、さゆちゃん。いらっしゃい」
夕方を過ぎて、奏子さんが帰って来た。
晃くんと一緒にリビングにおりる。このまま、晃くんが送ると言ってくれた。
「あの、今年も作ったんでよかったら」
「あらぁ。毎年ありがとう」
にこっと、美麗な笑顔見せる奏子さん。
「光司お父さんにも作って来たんですけど……」
「まあ、光司くん役得ねー。ありとう、渡しておくわ」
「お願いします」
「圭一さんにも渡したの?」
「いえ、帰ってから渡そうと」
「小雪に動画撮っておくように言おうかしら……」
「なんでですかっ」
ど、動画?
「圭一さん絶対泣くから。それが面白いから」
「………」
奏子さん……。



