「お待たせ」
「ううん。ありがと、来てくれて」
「小雪さん、圭一さん、お待たせしました」
「ううん、こちらこそ、娘をよろしくね。晃くん」
「晃くん、咲雪ちゃんを頼んだよ!」
お父さんは、晃くんの手をガッと摑んで懇願という勢いだ。
晃くんから微苦笑がもれる。
「父さんと母さんも来てるんですけど……」
「さゆちゃーん。見送りに来たわよ」
「兄さんはまた泣いてる」
続けて顔を見せたのは、奏子さんと光司お父さんだった。
私と晃くんは肯き合って、庭へ出た。
「お母さんたち、お父さんたち、行ってきます」
「うん」
「気を付けてね」
「何かあったら必ず連絡するのよ」
「晃くん、咲雪ちゃんを頼んだよ」
それぞれから返事があって、なんだか見送られるっていう実感がわいてくる。
「――四年」



