でも、どっちも入籍を急いではいなくて、引っ越しも仕事の様子を見ながら決めたいって言われた。
私は晃くんと離れ離れになるわけじゃないから、それだけで十分だ。
少し歩き疲れて、近くにあったカフェに入った。
晃くんと二人でこういうところ、初めてだ……!
「しばらくはお互い忙しいな」
「だね。でも、うれしーな。家族が一気に増えちゃった」
私と晃くんのお付き合いを、みんな認めてくれた。
お母さんたちは月曜日にはまた出張へ戻るから、同居が終わるのはあとどのくらいかまだわからないけど、だからこそ、それまでの二人きりの時間を大事にしよう。
……淋しいことは、否定できないけどね?
「さゆ、ちょっと前から考えてたんだけど……」
「なに?」
「……大学」



