六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】



『俺は名前に執着とかないから、さゆと一緒にいられるんなら『司晃』になるのは大歓迎です』


そう言って、隣で微笑んでくれる晃くん。奏子さんから手刀が降りた。


『少しは執着しなさいよ。お母さんの苗字なのよ?』


『でも母さんも結婚しても『雪村』なんだろ? 俺も変わんないってことだろ』


そう、圭一お父さんと光司お父さんは兄弟で、しかも晃くんと同じ苗字。


奏子さん、運命でも感じちゃったのかな? なんて。


圭一お父さんと光司お父さんは結婚歴がなくて、ご両親ももう亡くなっていて、二人でご実家に住んでいるそう。


うちと近所ってほど近くもないけど、歩いて行ける距離にあるんだって。


圭一お父さんは司の婿養子になるから、近いうちに私たちの家に引っ越してくることになった。


反対に、晃くんと奏子さんはお父さんたちのご実家に引っ越すんだって。


二人っきりで暮らすことは出来なくなるけど、歩いて行ける距離のおうちだから、逢えなくなるわけじゃないのが嬉しかった。