六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】



「!」


で、デート……なんと甘美な響き! 私は何度も肯いた。晃くんはくすりと笑う。


「メシ食ったばっかだからな。少し歩くか」


「うんっ」


晃くんと手を繋いで、並んで、人がいる中を歩ける。それだけで私には十分過ぎるほどです……!


「うちが名前を失くせない家とか、初めて知ったよ」


「司って名前の名家があるのは知ってたけど、まさかさゆん家がそこと遠縁だったとはな」


さっきの席で、お母さんに言われたんだ。


『さゆと晃くんにはまだ実感湧かない話かもしれないけど、実を言うとうちって途絶えさせることが出来ない血筋って言うのかな……簡単に、名前を失くせない家なの。圭一さんも司に婿養子に入ってくれることになっててね? だからもし、二人が先まで一緒にいるのなら、可能性の一つとして、晃くんがうちに婿養子に入ることもあるかもしれないの』


全然知らなかった。