「わかった。小雪さんはそれでいいって言ったの?」


「うん。さ、さゆの彼氏だから、一緒に紹介しておくのもいいね、て……」


……自分で言っといて頬を染めるさゆ。かわいすぎだろー……。


「そ、それでね? 私からも言って置きたいこともあって―――」


「――――」


続いたさゆの言葉にはびっくりしたけど、心底嬉しかった。


同じ布団の中に並んで、軽くさゆを抱き寄せるように腕を廻している。


「さゆ、苦しくない?」


「だ、大丈夫……。晃くんこそ腕、しびれない?」


「ないよ。……あー」


「どうしたの?」


「うん、幸せ」


「っ……」


「さゆ、もし先に起きたら俺も起こしてな?」


「いいの?」


「目ぇ覚めてさゆがいなかったら淋しいと思う」


「……逆だったら、私のことも起こしてね?」


「うん」


「……お、おやすみなさい、晃くん」


「おやすみ、さゆ」


大事な存在を抱きしめて眠る。それがどれだけ幸福なことか……。


……泣きそう。