「なんてーか、母さんたちが帰ってきたらこうずっと二人でいられないだろうし、小雪さんが結婚するんだったら、さゆの生活も変わってくるだろうから……まだ、いつまでかわからないけど、二人っきりも終わりになるから、せめてそれまで、少しでも長く一緒にいたいな、って」
夜だって、離れたくないって思ったんだけど……。
「う、うん。……私も、晃くんと二人がいい……」
あ。今、なんか決まった気がする。
「で、でも……」
頬を染めるさゆは、何を考えているのやら。
「ただ、一緒に寝るだけだよ?」
「だ、だよね!」
俺が言うと、急に安心したみたいな顔になった。
「いつもの勉強終わったら俺の部屋来て」
「う、うん……」
「ヘンな真似はしないって約束するから。そう緊張するな?」
「だ、大丈夫だよ! 晃くんのこと信じてるから!」
そうは言ってくれるけど、さゆの表情からはまだ焦りが見える。それも可愛いんだけど……。
「風呂行ってくる。髪、ちゃんと乾かせよ?」
……これ以上は、俺が恥ずかしぬ。



