「「ただいまー」」 「お帰り光輝、兄さん」 「兄さん!! お帰りっ!」 俺達が帰ってくると、リビングで待ってたのか、すぐに翼咲と妖斗が出迎えてくれた。 妖斗は声を上げて、兄さんに抱きつく。 「……ん、ただいま。心配かけて悪かったな、妖斗」 妖斗の頭を撫でて、兄さんは笑った。 「んーん、大丈夫」 兄さんの手に頬をあてて、妖斗は満足そうに笑った。 「……翼咲、ちょっといいか」 そんな仲睦まじい二人から目線を外し、俺は小声で、翼咲に声をかけた。