ピンポーンと、家のインターホンが鳴った。
「あ、翼咲出てー」
「はいはい」
こしょこしょですねたのか、翼にぃは口をとがらせて玄関に行った。
「妖斗、紅葉、こっちこっち」
光にぃは玄関からダイニングに繋がるドアに近づくと、笑いながら俺と紅にぃを手招きした。
何だろう?
「もっ、桃花??」
「うん、桃花だよ。久しぶりー」
耳を済ませたら、桃花の声が聞こえてきた。
「え、光にぃ……なんで?」
「俺が呼んだんだ。光輝になにか俺もできることないか相談したら、呼んで欲しいって言われたから」
兄さんが俺を見ながら言う。
なるほど。それで空我先生が外出を許可したのか。
「サプラーイズ!! びっくりしただろ?」
光にぃはドアを開けると、翼咲の肩に腕を乗っけて叫んだ。
「……っ、このバカ光輝!!」
翼にぃは泣いていた。
「ハイハイ、バカで結構。じゃあどうぞどうぞ、桃姫」
光にぃは翼にぃを適当にあしらって、桃花にウィンクをした。
あまりに調子がいい。
「はーい。お邪魔します!!」
桃花は元気よく声を上げて、ダイニングに入ってきた。
翼にぃと光にぃも少し遅れて入ってくる。
それから俺達は十二時まで遊んだ。兄さんと桃花は九時前に病院に戻ったけれど。



