認めたくなかったけど、でも、どうしようもなくて。……壊された俺の人生は、悲しいくらい元通りにならなくて。
元通りにならないのが嫌だから自殺しようと思っても、死ぬ勇気もなくて、俺はただ日々目的もなく、適当に過ごしていた。
そしたらある日親父に見つかり、人気のない路地裏に連れてかれ、そこで包丁で背中を切り裂かれ、道端に捨てられた。
……俺は美桜がいなければ死んでいた。間違いなく。
あいつに拾われるのが正しかったなんて言えない。
あいつの育てかたは、明らかに間違っている。
それでも、ここに居ていいって言ってくれたから。
――学生を雇うなんて、倫理観がくるっている。それでも親父の何倍も優しい美桜に、俺は惹かれてしまったんだ。
――間違ってても、一緒にいたいと思ってしまったんだ。



