ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~


「紗奈……ごめん」

病院を出て直ぐに、紗奈の家に行った。

「……なにが?」

紗奈は、不思議そうに首を傾げた。

「……子供できなかったの俺のせいだった。本当にごめん。俺の病気のせいだ」

「何の病気なの?」

「無精子症らしい」

「えっ、なんで?」

「……虐待のストレスとか、外食ばっかしてたのが原因かも。あと煙草?明確な原因はわかんないって言われたけど」

「……一生治んないの?」

「……いや、手術受ければ治るらしい。でも、俺は親父と暮らしてる限り受けられない」

自分で言ってて虚しくなってきた。

本当に何もかも俺は親に拘束されている。

「……ちゃんと説明して、お願いできないの?」

「……ハッ、お願い聞いてくれるような奴だったら、俺そもそもレンタル彼氏なんてやってねぇよ」

「陽太」

「……ごめんな。せっかく紗奈、俺のために頑張ってくれたのに」

俺はそれから生きてるのが煩わしくなって、自暴自棄になった。

レンタル彼氏の仕事を無断で休んで、どっかで酒飲んだり煙草吸ったりしながら夜を明かす。


家には帰らなかった。帰るのが嫌すぎて。


あいつのせいでこれからの人生が一生お先真っ暗だなんて、認めたくなかった。