「え…嘘だろ…そんな…」

「嘘じゃないよ!あの人、この家に浮気相手連れ込もうとしたんだもん!それを私が2人とも追い出したの!ホントだよ!」

パシッ

静かな部屋に響いた、お兄ちゃんが私を平手打ちした音。

「そんなわけないだろ?!レアはそんな女じゃない!それは俺がよく知ってる!…メル、レアに何をした?レアに嫌がらせとかしたのか?!」

お兄ちゃん…ひどいよ…
なんであの女ばっかり…なんであの女なの?
あの女はもういないのに…なんで私じゃないの?
なんで私を受け入れてくれないの?
お兄ちゃん…