「メルちゃん、今日から1週間、よろしくね。」

相変わらず良い人ぶってて本当にウザイ。
こんな奴に私の大事なお兄ちゃんは渡さない。
付き合ってようが何だろうが結婚なんてさせない。
私からお兄ちゃんを盗ったことを後悔させてやる。

私はキッチンから、椅子に座っているあの女に初めて自分から話しかけた。

「あ、あの…お腹…すきませんか?」

「?あ、そうだね。確かに!」

私に話しかけられて嬉しそうに答える女。
私…お前の事認めたわけじゃないからな?
イライラするけど顔に出さないようにする私。