誰にもあげない。私だけのお兄ちゃん♡

私はそう言い放つと、自分の部屋に戻った。



しばらくして、家にケーサツが来た。
ケーサツは最近この辺りに出没する空き巣の仕業だろうと言った。
お兄ちゃんとの思い出の品を壊されて、あの女は泣いていた。お兄ちゃんに慰められてるのが気に食わなかったけど、あの女を不幸にできたことは良かったかな…。
あの女がコンビニに出かけている間に、私は我が家の財産の新しい隠し場所をお兄ちゃんに教えた。
あの女には教えないようにと言い聞かせた。

「メル、レアのことまだ警戒するのは分かるけど、あいつ、悪い奴じゃないから安心して良いんだよ?」