「話合わないね、あたし次の電車に乗るから先に乗って?」


清くんと昔語りをする気もないし、もちろん友達にもなれそうにない。


暇つぶしで一緒に過ごす?


それならひとりのほうが全然マシ。


「ひでぇな…遠回りでもわざわざ送るって言ってんのに」


清くん若干引きつってる。


言い方にトゲがあるよね?


頼んだわけじゃないって言いたいところだけど、やり返しても仕方がない。


「気持ちだけ受け取っておくね。今日はありがとう…」


「そう…わかった。気をつけて帰れよな」


清くんはちょうどホームに到着した電車に乗り、意外とあっさり引き下がった。


はぁー…。


なんかどっと疲れちゃった。


ホームにあるイスに腰掛け、ポケットからだしたスマホを眺める。