「……志村さんが星本くんと関わりたいなら、関わってもいいわ。ただし、何するかわからないから」



だが会長が口を三角にしてそう言えば、手下の女子を連れて校舎の方へ戻っていった。



「……あらま」



なんと予想外なことに行ってしまった。


このまま攻めようと思ったのに。



王子様とはこれからも接するつもり、第一今は特にあいつがいなきゃテストに挑めない。


私は普段からひとりだし、今更女子を敵に回したとしても、そんなに今と変わらない。



不完全燃焼しつつも、テストのことがあったので私は近くにある花壇に腰掛けてご飯を食べた。



「……うん、惜しかったな」


「え?」


「あと2問で満点。よく頑張ったんじゃないか?」



放課後、いつもの場所で教えてもらった。


あと数日なんだ、頑張らないと。