「あなた本当に、星本くんと付き合ってるんじゃ……」


「そういうのどうでもいいから。どうなるかだけ教えてよ」


「そんなの会長である私が成敗するのみよ!
だから彼女疑惑が高い志村を呼んだのよ!」



……ふーん、なるほど。目的はわかった。


で、私を成敗か……あのパーフェクトな王子様ですら出来なかったというのに。

(王子様は一度沙也加をパシリにしようと脅しました)



私の気分的にもこいつらを謝らせて、更に可能であればファンクラブ撲滅とかしたいな。



私のことをさん付けしなくなったから、きっと会長さんは怒っているに違いない。


まずは怒りを静めて、彼女たちの思うままにさせておくか。



「そう、なんだ……」



顔を蒼白にして、歩夢の彼女疑惑を高める。


そして相手の怒りを高めた後に真実をいえば、落胆の差が大きくてこの人たちの素敵な間抜け図を見られるだろう。