それなら仕方ないけど、早くご飯食べさせてよ!!


こっちは再テストがあるってのに!



「とにかく、志村さんに用があるの。
手短に終わらせるから、ちょっと着いてきてくれる?」



有無を言わせない口調に私は渋々頷いて、彼女の後ろを歩いて行った。


着いたところは体育館前だった。



こんなところで一体何を話すつもりなんだろう。


体育館前に女子が3人いて、その人たちが私たちに気づくと「こっちよー!」と声を張り上げた。



……ますます何を話すのか分からなくなってくる。


初対面の人だ、邪険にはできないし。



今は敬語を使うことで、王子様に吐くみたい毒はあまり出てこないが、どうしたら彼女たちを思い通りにコントロールできるんだろう。



今ご飯食べたくて仕方ないんだけど。