「眠い……」
でも流石に2日連続で3時間睡眠はまずかったかな。
夜中の3時に寝て朝の6時に起きる生活。
まさかこんな嫌いな理数系でたくさん勉強する日が来るとは思わなかった。
ぶっちゃけると受験以来かも……とはいえ、この高校は推薦で受かったから比べることはないのだけれど。
そうしているうちに、いつの間にかお昼休みになっていたみたいだ。
お気に入りの中庭へぼっち飯しに向かう。
……と、勉強道具も忘れちゃいけない。
ノートとお弁当を持って、私は教室から出たその時だった。
「ねえ、志村さん」
「え?」
教室で話しかけてくる人なんていない。
大抵話しかけるとしたら、先生の呼び出しなどの最低限のこと、あるいは男子からの告白だった。
でも、今回はどれとも該当しなかった。