そうして時間は過ぎていって、なんとか一通り解き終えた。


こんな感じでいいのかな……と思いながらふと王子様をチラッと見た。



黒髪で、整ってるとしか言えない顔のパーツ達。


横顔だけでもイケメンだって分かる顔の良さ。



……王子様ってこんな性格でもイケメンなんだよね。


そうじゃなきゃ王子様って言われないか。



あまりにも整ったスタイルに少しだけドキッとしたら、王子様も勉強をしていることがわかった。



「……」



さっきから無言だし、よっぽど集中しているんだな……。


声をかけていいのか分からず、ただ横顔を見つめることしかできなかった。



王子様は数学の問題集とノートと解答を広げて、どうやら宿題をやっていたみたいだ。



……きっと王子様のことだから、全部丸なんでしょーけど。



そう思いながらも、好奇心が働いたのか、ノートの中身をチラ見した。




「……!」



予想外だった、だけど同時に思い知った。