「ほんと、俺以外に見せんなよ」
「そんなのあなたしかいないわよ」
歩夢の独占欲を嬉しいと思う辺り、もう私も負けずに歩夢のことが好きなんだろう。
イルミネーションを見終えたので、後は帰るだけとなった。
前と変わったところは自然と手を繋いでるところ。
「なんだかんだで楽しかったな」
「うん、私も楽しかった」
色々あったけど、無事に成功できてよかった。
すごく充実して楽しかった。
だけどそれはあっという間。
もう家の前についてしまった。
「送ってくれてありがとう」
「うん……あ、そうだ」
歩夢は何かを思い出したのか、ポケットからスマホを取り出した。
私もそれを見てあっと声を出す。