「……お」


「綺麗……」



辺り一面が、綺麗に彩る灯。


イルミネーションがライトアップされた。



「なあ、沙也加」


「んっ……」



イルミネーションに魅入ってた私は、嫌々ながらに歩夢を見れば突然キスをされた。



「ちょっ、歩夢……ん」



何回もついばむように唇を当てる。


初めてのキスに私は上手く応えられるわけもなく、ただ歩夢に身を任せていた。



「……やっぱ可愛い」


「っ、それはあなたが……!」


「必死に応えようとしてるの、可愛い」



キスを終えたら、可愛いを連発する。


心臓がついていけない……。