王子様の弱みを握っただけなのに。



「似合ってると思うわ」



ちょっとヤキモチやいてるんですが。


そんなこと知らずによく呑気でいられるわね。


こんなにも心が狭いとは思わなかった。



「じゃあ、俺も」



そう言った歩夢は私に小さな袋を差し出した。


私も早速開けてみる。



「……あ、これ」


「どうした?」


「家にあるわ」


「え!? 嘘、それ言えよ!」


「嘘よ、嘘。ありがとう、大事にする」



そこには紺色に小さな白いリボンがアクセントにされた可愛い手袋だった。


私もそれを早速つけてみる。



「うん、似合ってるな」


「あ、ありがとう……」



優しい微笑みにまたドキドキしてしまう。