王子様の弱みを握っただけなのに。




「……やっと言ってくれた」



歩夢は私をぎゅっと抱きしめて、噛み締めたように言った。



「待たせてごめん」


「いーや、でも。こんなにも幸せなんだな」



歩夢と同じ気持ちで私はまた嬉しくなる。


そうして手を繋いだ私たちは予約先のレストランで遅めの夕食を取ってから、イルミネーションが綺麗な夜景に移動した。



「本当はここで告白するつもりだったのに、色々台無しだわ」


「お前、俺見つけた時結構涙目だったろ?
可愛かったけど」


「可愛くない。だけど、それほど心配だったのよ」



話を聞けば、歩夢は逆ナンされてそれの応対で待ち合わせに遅れたみたいだった。


イケメンの特権というか、わからない状況でもないんだけど……なんかムカつく。



「はい、これ」



ちょっぴりの怒りを込めながらマフラーが入ったプレゼントを歩夢の胸に押し付ける。



「おお、マフラーか。ありがとな」



歩夢は早速マフラーを巻いて私に反応を求める。