王子様の弱みを握っただけなのに。



少々乙女チックな計画だけど、私は好きな人とイルミネーションを見ることに憧れていたのだ。


どうして上手くいかないんだろう。



素直じゃない性格。


人をからかうのは好きだけど、いじめるのは好きじゃないというめんどくさい性分。


歩夢のことだって何度も傷つけたに違いない。


人に弱音を言えない見栄っ張りで強がりな自分。


可愛い女の子とは程遠い存在。



「……っ」



どうして歩夢が好きになったのか全くわからないこの嫌な性格尽くし。


そんな自分に神様が罰を与えたのだろうか。



勝手に負のループに陥って、自己嫌悪に浸る。


それは分かってる。



「沙也加!!」



思考回路がプツッと切れて、私はハッとなって辺りを見回す。


……歩夢の声がした。