王子様の弱みを握っただけなのに。



どうしよう……。


後10分で夕食のレストランの予約時間になってしまう。


あれから約1時間ほどだろうか、数えてはいないのだが、かなりの時間ずっと探していた。


どこかですれ違ったのだろうか。


もう一度集合場所に戻っても歩夢はいなかった。



「……歩夢!」



すると、歩夢らしき人発見。


その人の方へすぐ向かって肩を置いてみるが、振り向いた顔は別人だった。



「あ、すみません。人違いでした……」


「いえ、気にしないでください」



オシャレな夕食を取って、綺麗なイルミネーションを見に行って、そこで告白する。


成功したらマフラー渡して、プレゼント交換する。


それが今日のデートのプランだった。



「……はあ」



もう予約の時間は過ぎてしまい、落ち込まずにはいられない。