王子様の弱みを握っただけなのに。



「ああ、だからお金用意しろって言ったんだ」


「うん。というわけで1時間後ここで待ち合わせでいい?」


「上等。めっちゃ楽しみ」



値段の格差が生まれる場合に備えてプレゼントは1500円未満という条件を加えて、私たちは別々に動き出した。


実は何をプレゼントすればいいのか分からなかったのだ。


歩夢の好きなものもよく考えたら何も思い浮かばない。


だから今日移動中に歩夢を観察したり、さりげなく好きなものとか聞いてみたりしたのだ。



……首元寒そうだった。


というのが、今日一番の印象で。


そういえば、今まででマフラーをしての登校は見たことがなかったことも思い出す。



ひとりで歩いていると、服屋さんが目に入る。


服屋さんにもマフラーあるよね?


そう思った私は、目の前の服屋さんに入ったのだった。



そしてお目当てのものも買えて、ぴったり1時間後に集合場所に行ってみるが、歩夢の姿が見えない。