「……よし、これでOK!」
そしてついにやってきたクリスマス。
寝坊で遅刻しないように、待ち合わせは午後2時。
前日の夜中まで念を入れたこの計画。
お店の予約ももう済んでるし、準備はバッチリ。
「沙也加ー? どこか行くの?」
「うん。夜ご飯も外で済ませるから」
「そっか、歩夢くんと楽しんでね!」
誰とも言ってないのの言い当てたお母さんにすごいと思うが、歩夢しか相手がいないからそれもそうかとも思う。
「じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃい〜」
洋服も念入りにチェックした。
膝丈のデニムのスカートに白と黒のボーダーシャツ、アウターは膝丈ぐらいのベージュのコート。
マフラーは緑色のものをチョイス。
……おかしくないよね?