制服姿の橋倉の背中を扉が閉まるその瞬間まで見つめる。 それから、自身を見下ろす。着慣れ過ぎてしまった部屋着に、伸びた爪。ずいぶんと伸びた髪。足先の、剥げた赤。 「・・・・・・除光液、買いに行こっかな」 ─────────彼女は学校に行