三成が部屋を出ていって、あたしたち3人が残された室内。
本多くんと中島くんは睨み合ったまま……というか、喧嘩したいオーラを放ったまま、妙な空気をつくりだしているから。
早くどうにかしないといけないという思いで、まずは三成からもらったノートのコピーを机の上に広げてみた。
「……ど、どの教科からしますか?」
どちらに向けるでもなく質問してみる。
「本多クンは中学からやり直したほうが早いと思いまーす」
中島くんがけらけら笑う。
本多くんはそれを無視して、頬杖をついた。
「おれ一番やばいの英語だと思う」
素直な答えが返ってくると、それはそれでどきまぎしてしまう。
そもそも、あの本多七瀬くん、に、ものを教えるというシチュエーションが新鮮すぎて落ち着かない。
先生と……生徒、みたいな。
「じゃあ、英語……か、ら?」
言葉が不自然に切れてしまう。
自分が思っている以上に緊張しているみたい。
「まずは英語なら、俺はいらないな」
立ち上がった中島くんがニッと笑う。
「俺カウンターにいるからさ、英語終わったら呼んでよ」



