暗黒王子と危ない夜【after】



「大丈夫か」

「……ふらついただけ」

「嘘つけ。すげぇ熱あんだろ。今まで何してたんだよ……連絡も無視しやがって」

「…………、」



「……おい七瀬」

「……」

「……聞こえてねぇか。……無茶しやがって」



腕の中でぐったりと目をとじた本多くんを、三成が優しく抱えなおす。

クラスメイトが心配そうに見つめる中、




「萌葉」


と三成があたしの名前を呼び、我にかえった。



「俺のカバンにスマホ入ってる。それで柳居さんに電話してくれ。学校の近くで待機してるはずだから」



本多くん、また……無理してた?


不安が掛けめぐる。

三成の声にうなずいて、従った。