「黒蘭と青藍の合同集会、みたいなのが勝手に企画されてたんだけど、1週間後の予定が前倒しになって今夜になったって」

「合同集会……?」


「うん。それで、三成が相沢さんも連れて来いって」

「、へ?」



まさかあたしの名前が出るとは思っていなかった。



「大丈夫。深川も牧野も、もう黒蘭にはいない。今日集まるのは幹部だけだから抗争は起きないし、危なくないように、おれが側についてる」




今夜の予定はない。

お母さんも相変わらず仕事で夜はいないから、都合もつく。



「でも。関係ないあたしが集会に参加してもいいの……?」

「いいんじゃないかな。三成が連れて来いって言ったから」

「……うん、わか、った」



どぎまぎしながらもうなずくと、少し経ってから


「……やっぱり嘘、間違えた」


と、小さな声が聞こえた。


”間違えた”……?


首を傾げると、甘い視線に吞み込まれる。



「おれが相沢さんに来てほしいって思ったから。……だから一緒に来て」