というわけで、結婚してください!

「尊さん以外の人にはついていきませんよ、私」

 そう言うと、笑った尊が、キスしてくる。

 長いキスのあと、尊が言った。

「そういえば、今日は着てないじゃないか、コルセット」

「あ……、ああ、あれは、神棚に上げてあります」

「神棚?」

「私の身を守ってくれていたものなので」
と言うと、

「俺からも守っていたようだがな……」
と文句を言ったあとで、

「でも、そうか。
 今日は着ていないということは、今日は、なにしてもいいということだよな」
と言ってくる。

 いっ、いやいやいやっと布団から逃げ出しかける鈴の腕をつかみ、尊は言う。

「観念しろ、鈴。

 雨が降ろうと、槍が降ろうと、壁が降ろうと、カビが降ろうと。

 今日は、絶対、お前を――」

 逃がさないから――。

 そう言った尊は鈴の両の手首をつかみ、布団に押し付けると、唇を重ねてきた。