というわけで、結婚してください!

 尊は両手で鈴の顔を逃げられないよう固定し、言ってきた。

「鈴。
 約束だ。

 一生、幸せにする。

 例え、出しに行こうとした婚姻届を数志に奪われても取り返すし」

 ありそうだな。

「何処からともなく、征がお前を奪いに現れても……」

 それもありそうだ、と思ったとき、尊は言った。

「絶対――

 お前を守るから。

 だから、お前も俺以外の男には、ついていくなよ」

 思わず笑ってしまった。

 尊が式場に乗り込んできて、自分に向かい、手を差し出してきたときのことを思い出したからだ。