というわけで、結婚してください!

「生まれて此処までは、人生の準備期間っていうか。
 親に産んでもらって、手を引っ張られて、此処まで来た気がするが。

 人生、人それぞれあるだろうが。

 俺は、お前と出会って、結婚して。

 お前とぽすと、新しい家庭を作って、ようやく俺の人生が始まる気がするんだ。

 ……愛してるよ、鈴。

 たぶん……、お前がカビで習い事を休んだせいで、征が吹き出した、あのときから」

 いや、それもどうなんですか、と赤くなったとき、尊が鈴の上になり、キスしてこようとした。

「あっ、あのっ、窓開いてますけどっ」
と何度も窓の方を見ながら鈴が訴えると、

「なんのために、カーテンをつけたんだっ」
と言われる。

 いや、このようなことをするためではないですよね~っ、と思いながら、鈴は、
「やっ、やっぱり無理ですーっ」
と尊の頭をつかんで、胸元から押しのけようとする。

「まっ、またの機会にっ」
と叫んだが、

「またの機会はない!」
と怒られた。