というわけで、結婚してください!

 尊だ。

 そのまま、立ち上がり、
「もしもし」
と言いながら、隣の部屋に行ってしまう。

 しばらく、話し声が聞こえていたが。

 十五分くらいして、尊は戻ってきた。

「大丈夫ですか?」
とまだ尊の布団の横に座り込んだまま、鈴が問うと、

「電話で済んだ。
 ありがとう、おやすみ」
と言って、尊は、そのまま布団に倒れ込んで寝てしまう。

 ……仕事だからしょうがないのですが。

 私は今、支社長にチョップをくらわしたい気持ちです、と思いながら、また尊にそっと布団をかけてやる。