「あー、尊様。
こんなところに。
二階に居ろと言ったのに」
と呑気に笑う数志は、物のついでのように言ってきた。
「あ、そうだ。
鈴様が襲われてますよ、地下牢で」
と母屋を指差す。
「とめろよっ」
と叫んだ尊が、肝心なところで当てにならない数志の横を通り抜けようとしたとき、
「尊」
と正明が呼びかけてきた。
「なんだよっ」
と尊が喧嘩腰に振り返ると、
「お前は道を間違えんようにな」
と正明は言ってくる。
「そのセリフは征に言えっ。
あいつは、あんたにそっくりだっ!」
と言い捨て、守衛室の建物を出ると、数志がついて来ながら、
「じゃあ、正明様にまるで似ていない尊様は、和音《かずね》様そっくりってことですかねー?
ご両親のどちらかには似るはずでしょ」
と笑う。
こんなところに。
二階に居ろと言ったのに」
と呑気に笑う数志は、物のついでのように言ってきた。
「あ、そうだ。
鈴様が襲われてますよ、地下牢で」
と母屋を指差す。
「とめろよっ」
と叫んだ尊が、肝心なところで当てにならない数志の横を通り抜けようとしたとき、
「尊」
と正明が呼びかけてきた。
「なんだよっ」
と尊が喧嘩腰に振り返ると、
「お前は道を間違えんようにな」
と正明は言ってくる。
「そのセリフは征に言えっ。
あいつは、あんたにそっくりだっ!」
と言い捨て、守衛室の建物を出ると、数志がついて来ながら、
「じゃあ、正明様にまるで似ていない尊様は、和音《かずね》様そっくりってことですかねー?
ご両親のどちらかには似るはずでしょ」
と笑う。



