「いいんじゃない?」
他人事のように。
というか、体裁だけ整っていればいいという感じの泉美の言葉に、鈴が叫ぶ。
「いや、駄目ですよっ。
征さんには、もっといい人がっ。
征さんを一番に愛してくれる人が居ると思いますっ。
ちゃんと考えてあげてくださいっ。
……などと私が言える立場ではないんですが……」
と鈴は、そこで鉄格子に額をぶつけ、小さくなる。
いや、本当にすみません、と思っていたからだ。
確かに、連れ出したのは尊さんかもしれないけど。
私の心が征さんにないのは、私の責任だ、と鈴は思っていた。
だが、泉美は、
「……私の夫の心も私の許にはないけど、別に不満はないわ」
と言い出す。
他人事のように。
というか、体裁だけ整っていればいいという感じの泉美の言葉に、鈴が叫ぶ。
「いや、駄目ですよっ。
征さんには、もっといい人がっ。
征さんを一番に愛してくれる人が居ると思いますっ。
ちゃんと考えてあげてくださいっ。
……などと私が言える立場ではないんですが……」
と鈴は、そこで鉄格子に額をぶつけ、小さくなる。
いや、本当にすみません、と思っていたからだ。
確かに、連れ出したのは尊さんかもしれないけど。
私の心が征さんにないのは、私の責任だ、と鈴は思っていた。
だが、泉美は、
「……私の夫の心も私の許にはないけど、別に不満はないわ」
と言い出す。



