というわけで、結婚してください!

 しかし、この鉄格子、と鈴は鉄格子から離したおのれの手を眺める。

 鉄臭いだけで、サビひとつ、ついていない。

 どうも真新しいようなんだが……。

 まさか、この出来損ないの嫁を閉じ込めるために、征さんがわざわざ作ったとか。

 ははは、と乾いた笑いが出た。

 征の几帳面な性格を考えると、ありえないことでもない気がしたからだ。

 しかし、結婚して逃げ出して、初めて、夫となる人の性格がわかるというのも不思議なものだが、と思ったとき、扉が開く音がした。


 カツン……

  カツン……


と足音が響く。

 誰だろうっ。

 敵っ?

 味方っ?