自宅の玄関前で尊が車をとめると、
「ありがとう。
じゃあ、気をつけて帰ってくれ」
と晴一郎は、尊に送ってくれた礼だと、札を何枚か渡そうとする。
「いえ、お父さん」
と尊が断ろうとすると、
「いやいやいや。
鈴がお世話になったんだし。
これくらいじゃ足らないだろうが。
まあ、それで、みんなで呑みにでも行きなさい」
と部下に送ってもらった酔っ払いの上司みたいなことを言い出した。
鈴が暗い家を見上げ、
「あれ?
やっぱり、お母さん、帰ってないの?」
と言うと、鈴、と晴一郎は悲しそうな顔をした。
「お母さんは、お前が式場から居なくなったショックで、ずっと出歩いている。
お前が式をすっぽかしたから。
招待客にお詫びを言って歩くために、わざわざ、手土産を買いに京都まで行ったり」
……お母さん。
「ありがとう。
じゃあ、気をつけて帰ってくれ」
と晴一郎は、尊に送ってくれた礼だと、札を何枚か渡そうとする。
「いえ、お父さん」
と尊が断ろうとすると、
「いやいやいや。
鈴がお世話になったんだし。
これくらいじゃ足らないだろうが。
まあ、それで、みんなで呑みにでも行きなさい」
と部下に送ってもらった酔っ払いの上司みたいなことを言い出した。
鈴が暗い家を見上げ、
「あれ?
やっぱり、お母さん、帰ってないの?」
と言うと、鈴、と晴一郎は悲しそうな顔をした。
「お母さんは、お前が式場から居なくなったショックで、ずっと出歩いている。
お前が式をすっぽかしたから。
招待客にお詫びを言って歩くために、わざわざ、手土産を買いに京都まで行ったり」
……お母さん。



