というわけで、結婚してください!

 ……そうだよ、と尊は気がついた。

 そもそも、鈴は俺のこと好きなのか?

 いや、そもそものそもそもだが、なんとなく連れて逃げて、離れたくないと思っている俺は、鈴のことが好きなのか?

 いつの間にっ? と自分で思う。

 数志と窪田が聞いていたら、
「いや……、今ですか?」
と突っ込んできそうだなと思いはしたのだが……。

 だが、そうだ。

 鈴は別に俺のことなんて、好きじゃないんじゃないのか?

 昨日だって、最後の夜だというのに、爆睡してたしっ。

 征が沈黙している間、いろいろと考えていた尊は不安になり、鈴に向かい、ぼそりと言った。

「鈴。
 お前は俺と居る方が都合がいいから、一緒に居るだけなのか?」

「……は?」
と少しの間を置き、鈴が後ろから訊き返してきた。