というわけで、結婚してください!

 ふう、と征は溜息をもらしていた。

 ほら、鈴と居ると、話がよくわからない方向に飛んでったりして疲れるだろう、征、と尊は思う。

 いきなり小話が始まったりするんだぞ。

 俺はそれで気にならないが、真面目なお前は疲れるだろう。

 鈴との結婚はとりやめると言え、征。

 お前が一言、そう言ってくれれば、すべて丸く収まるんだっ! と思った尊だったが、ふと気づく。

 そういえば、なにがどう収まるんだろうな、と――。

 自分が鈴にプロポーズしているわけでもないし。

 鈴が自分を好きなのかもよくわからないし。

 よく考えたら、何処にも収まりようがなかったのだが。