というわけで、結婚してください!

「それから、このまま、車でずっと走ってたら、お金がつきないかなーって話になって。

 なんの仕事なら、移動しながらできるかなって話になって。

 私は詩人ですかねー? って言ったんですけど。

 尊さんは、金平糖職人とか言い出して ――」

「待て」
と征が止める。

「何故、俺はお前たちの楽しい旅の報告を受けている……」

 おそらく、征は、自分との関係を鈴に詰問するつもりで、なにをしていた? と言ったのだろう。

 そこで言い淀むだろう鈴に、ぴしゃりとなにか言ってやるつもりだったのに違いない。