というわけで、結婚してください!

 



 支倉家へ向かう車の中、後ろで、鈴と征が話しているのを聞きながら、尊は思っていた。

 よく考えたら、この配置だと、俺が征夫婦の運転手みたいなんだが……。

 まあ、それでいくなら、助手席にちょこんと座る鈴の父親は、征の秘書なのか、という話になってしまうが。

 後部座席では、征が鈴に訊いていた。

「今まで尊となにをしていた?」

「え?

 ああ、そうですね。
 ラーメンを食べたり」

 真っ先にその話か。

 お前の中では、それがこの旅、一番の出来事だったのか……?
と尊が思っていると、案の定、鈴は、

「浜辺で美味しいお弁当を食べたり」
と続ける。