というわけで、結婚してください!

 




「鈴……」

 一応、呼びかけながら、尊は寝室に戻ってみた。

 鈴は相変わらず、爆睡している。

 平和な寝顔だ。

 これを無理やり襲うとか、人として駄目だろう、と思う。

 いや、待てよ。

 ……無理やりでなければいいのか。

 鈴が頷くとも思えないが、とりあえず、意思確認を、とそっと真上から顔を覗き込む。

 真っ白で、つるんとした鈴の頬を軽く叩いてみた。

「す、鈴……」

 うーん、と鈴が向きを変えたので、飛んで逃げる。