尊は、本館の廊下を歩き、その部屋のチャイムを鳴らした。 ドアが開かないまま、インターフォンから声がする。 「来ましたねっ。 来ると思ってましたよ! 泊めませんよっ!」 と数志が叫ぶ。 「てか、女子が忍んでくるならともかくっ、男はお断りですっ。 さっさと帰って、鈴様と最後の夜をお過ごしくださいっ」 「だって、鈴、寝てるんだっ」 「叩き起こしなさいっ」 と案の定、数志は言ってくる。