というわけで、結婚してください!

 尊よりは、征に似た雰囲気の尊の父を思い出しながら、鈴は言ったが、
「いや……、あの姉妹だ。
 俺の母親と、征の母親だ」
と言った尊は、

「お前もあいつらには関わるなよ」
と忠告してくる。

 まあ、極力関わり合いになりたくない感じなのだが、そういうわけにもいかない立場だしな、と思っていると、数志は、

「私、ちゃんとご忠告申し上げましたからね。
 では、あとは、ごゆっくり」
と言って去ろうとする。

「待て」
と尊が呼び止めた。

「お前、誰に頼まれて動いてる?」

 確かに。

 今、この場に居るのを本人は気まずいと思っていたようなのに、踏みとどまっていた。

 誰かに忠告してくるよう、頼まれた感じだ。