というわけで、結婚してください!

 朋花の家の猫の名前は、みーだが、後ろで泣いているのが、どうにも猫には思えなくて、訊いてみると、

「やあね。
 うちの美里《みさと》よ。
 じゃあねー」
と言って、朋花は電話を切った。

 猫も、あかんぼうも一緒なのか……。

 ざっくりだな、と思いながら、少し感謝し、電話を切った。

 尊がこちらを見ている。

 朋花の言葉が耳に蘇った。

『あんた、その人のこと好きなの?』

 朋花は、私が今まで誰も好きになったことがないのを知っている――。