「ねぇ しよう
萌香としたい」
と私の背後からギュッと抱きしめる。


「もしかして
やりたいだけじゃないの?」


「いいの!恋人なんだから」


「そうやって恋人って
付ければ何でも
やっていいって言う問題じゃないんだよ
こら!どこ触ってんのよ!!」


胸を触ってるその手を
バシッと叩いた。


「だってぇ
触りたいんだもん」


めちゃくちゃ 甘えてくる。


「ちょっとぉ
急に子供になんないでよね」


「ねぇ!子供っぽいのと
大人な紳士とどっちがいい?」


「葵くんは子供っぽいのは
似合わないよ」


「そう?じゃあ」
漫画でいうと目がキラッと
輝く表情を見せたと思えば
私の向きを自分の方へと向き変えた。


向かい合ったまま
無言で じっと見つめられると
目のやり場に困る
そっと視線を下ろした。


「ほらぁ ちゃんと見て!」


両頬を持たれて上を向けられた。


「萌香 好きだよ」


これは恋人ごっこだから
本気の気持ちと違うんだから
と心に言い聞かせる。


「萌香は?」


「あたし?あたしはぁ・・・」


「もぉー!そこは流れで
好きって言わなきゃ」
と言いながらキス。


「好きって言って!」


「す・・・す・・・き?」


「何だよ
その疑問符」


「葵くんが変身するからでしょ
いつもの葵くんじゃないし
戸惑うじゃん」


そう言うと葵くんは持ってたあたしの
頬を掴んだり引っ張ったり
わざとやってる。


「ふふっ ブサイク」
と笑いながらそのままでまた
キス。


「もー!!!」暴れる私を
押さえつけそしてソファーに倒れこんだ。


ーーーーーー


完璧葵くんのペース
またやっちゃった。。。