「最近 孫の悪口言わないじゃん」
かほりさんに言われる。


「うん そうだね」


「何かの心境の変化?」


「ううん そうじゃないけど
萌花のことを色々聞いてもらってるから」


「ありゃ???
なんか怪しい」


その変な物を見るような
横目やめてぇー。


「怪しくないってぇ
普通です」


「ふーん
普通って?へぇ。。。」


何か言いたそうだが
かほりさんの挑発に乗って
決して自分からは暴露しない。


そんな時 部長に呼ばれた。


「おい!
イタリア製のシャンデリア
いつ 相手方のホテルに届くんだ?」


「昨日届いてるはずですけど?」


「届いてるはずですけど?
確認してないのか?」


「それは萌花が」


「ほらまた!
一人前になるまでは
ちゃんと着いてやらないと」


「・・・すみません」


「さっき桜ホテルから
シャンデリア届かない代わりに
医療用のベットが届いたと
連絡があったぞ
ホテルに医療ベットって
どんなミスしてんだよ!」


私はホテルにシャンデリアが
届くように伝票を作成した。
間違いない!


後はファクスするだけだったのに
どこがどうなって入れ替わった?


「断りの電話を両方に入れろ!
そしてすぐに受け取りの手配しろ!」


萌花の尻拭いまで私なのか。。。


ガミガミと言われ自分のデスクに戻った。


「何ごと?」


「発送先を間違えたのか
ホテルに医療ベットが届いたみたいな」


「何それ」


こそこそ話す声は
当の本人には聞こえてないみたいで
澄ました顔をしてパソコンに向かっている。